下克上列伝②恋愛コンプレックス爆発、童貞の逆襲

下克上列伝シリーズ、第２弾です。

今回は、童貞からナンパを始めた男の物語。

基本データ

・Tさん
・24歳飲食店勤務
・恋愛経験ゼロ
・童貞

ごく普通の少年時代

思えば、不運はここから始まっていた。

小学校から野球少年だった彼。

モテたわけではない。嫌われているわけでもない。

いわゆる普通の学生だ。

しかし、休み時間になると、いつも机に突っ伏して寝ていた。クラスに必ず1人いるタイプ。

この時、積極的に友達とコミュニケーションをとらなかったことが、後々痛い目を見る一因となる。

高校は男子校に進学。女友達はゼロ。女と全く喋らず、3年間を過ごす。

この時、彼女が欲しい気持ちもあったが、野球に打ち込んでいた。だから積極的に異性と出会おうとはしなかった。

・・・ここまでは、どこにでもいる普通の学生だ。

しかし、そんな平穏な生活に送っていた彼に、落とし穴が待ち受けていた。

凋落した大学生

なんか、ヤバい男がいる・・・

大学に入った彼。

「彼女くらい普通にできるだろ」と思っていた。

周りの友人も彼女を作っている。自分だってできるはず。

でも。

何かがおかしい。

女性と話そうとすると、距離感が掴めないのだ。

中学以来、3年ぶりの女性との会話だからだろうか。

休み時間、ほとんど女友達と話さなかったからだろうか。

女と何を話せばいいかわからない。つい失礼なことや、意味不明なことを言ってしまう。「めっちゃ貧乳だよね」「めっちゃ目細いよね」とか。

だから向けられてしまう。女から「何なのコイツ・・・」という冷たい視線。

普通の人は、ここで「コレは言っちゃいけないのか」と気づく。そうやってコミュニケーション力は上がっていくものだ。

しかし彼は、そんな女の視線も気づけなかった。自分が失言をしていること自体、気づけていなかったのだ。

大学に入学して2ヶ月。女友達が1人もいなくなっていた。

「このままじゃまずい」と思い、大学2年から野球サークルに入会。

「サークルのイベントで海や合宿に行ったら、俺だって何かあるだろう・・！」

でも、世の中は甘くなかった。

持ち前のキモさを遺憾なく発揮してしまったのだ。

昨年の反省で、クールな俺様キャラは無理と判断し、「笑いを取るおもしろキャラ」でいくことにした。

どのコミュニティでも、「一発逆ギャグをひたすらやって、スベりまくるヤツ」がいる。まさに、彼がそれだった。

「なんかヤバイ男がいる・・」

サークル内での、彼の悪評は広まっていった。(女子を中心に)

野球はそこそこできたので、女達から「もうピッチャーマウンドから出てこないで」と言われる羽目に。しかも真顔。

海でも合宿でも、奇跡は起こらなかった。

サークルのボウリング大会が開催された。女の子がストライクすると、みんなでハイタッチ。

しかし、なぜか自分だけハイタッチされなかった。

「なんでこんなに好かれないんだ！！」

思い切って、サークルの女子に自分がモテない理由を聞いてみた。

女はすごく嫌そうな顔をしながら、こう答えた。

「あんまり喋らない方がいいと思うよ」

彼は、そこから女と話すのが怖くなった。

ひたすら女を避けるようになり、女と話すときは、媚びへつらう態度をとった。

とにかく嫌われたくなかった。今まで上から目線な態度だったのに、今度は圧倒的な下から目線。丁度いい距離感がわからなかったのだ。

結局何も起きないまま、彼は大学を卒業した。

女を、諦める

こじらせる人生。

「俺の人生は、こういう人生なんだな」

彼は諦めるようにしていた。自分に期待しないように生きることを決めた。

そしてどんどん、こじらせていった。就職活動も失敗している。ある意味、社会不適応者ができあがっていた。

希望を失っていた。

でも、彼もまだ人間である。

性欲だけはあったのだ。

どこにもぶつけることができない、はちきれんばかりの欲求。

そんな時、彼が見つけてしまったのが、ナンパブログだった。

ここで僕の「もてゾウの下克上ナンパブログ」を見つける。

僕、もてゾウは23歳の時にナンパで童貞を卒業した。

彼がブログを見つけた時も、23歳。

何か親近感を感じたのだろう。最初は面白半分で読み始めたが、いつのまにか全ての記事を読んでくれていた。

「この人も、自分と同い歳。まだ諦めるには早いかも知れない。俺もやってみようかな。」

そう思い、彼はストリートナンパを始めた。

友達の少なかった彼は1人でナンパをすることに。

場所は渋谷センター街。ナンパの聖地だ。

何人か声かけして、奇跡的にLINEを交換することに成功。

結局その連絡先はブロックされてしまうのだが、それでも彼は感動した。

「俺も、できるかもしれない。」

もてゾウ講習に参加

失うものは、何もない。

でも、ナンパのやり方がわからない。

彼は方法を学ぶために、僕が主催するナンパ講習にやってきてくれた。

その当時、1泊2日スパルタナンパ合宿である。

合宿初日、講習生用グループLINEで「必ず童貞卒業します！」と宣言。

やる気みなぎる彼。

彼は、僕がYouTubeにアップしていた4分間のナンパ動画のセリフを丸暗記してきていた。

もちろん、ナンパはセリフを丸暗記するだけで上手くいくほど甘くない。

ナンパの具体的な方法を教え、見た目を変え、そして意識を変えて、街に出てもらう。

ひたすら声かけ。トライ＆エラー。

講習の参加者は8人いたが、彼は飛び抜けてモチベーションが高かった。

ガンガン声をかけていく。

1度は人生を諦めた彼。失うものは何もない。

そして・・・

奇跡と執念の童貞卒業

これ、いけるんじゃね？

合宿終了まで30分。

2日間ひたすらナンパしてるので、体力は限界に近い。

彼は1人の女性に声をかけた。最後の力を振り絞り、連れ出しに成功。

そこから手繋ぎ。少しグダられる。

どうすればいいかわからない。

そこで彼がした行為は、まさかの壁ドン。からのキス。

「これいけるんじゃね？」

根拠なき自信を手にいれた彼。

でも、どうすればいいかわからない。

ここでまさかの、お姫様だっこ。

人がいない公園まで連れていく。

ベンチでギラつき。

「これいけるんじゃね？」

根拠なき自信を手にいれた彼。

トイレまでお姫様だっこ。

そしてそのまま、トイレでSEX。

彼は宣言通り、童貞卒業を果たした。

この童貞卒業の経緯は、この音声で詳細に語ってるので、お時間ある方はどうぞ。めっちゃ面白いです笑

童貞の逆襲

俺はまだ終わってなかったんだ

童貞卒業した彼。

さらなるステップアップを求め、僕の長期コンサルに入会した。

僕は今まで多くの童貞をコンサルしてきたが、1度ナンパで童貞卒業した人は、そのままヤリチンに豹変してしまうケースが多い。

今までのコンプレックスや抑制してきた欲が爆発するからだ。

僕は彼に、さらに具体的なナンパ方法を教え、やる気を保つ環境を作る。

彼はどんどん吸収し、ナンパにのめり込んだ。

1つずつ壁を乗り越えていく。抱ける女性の数も増えていく。

1人抱くたびに、自信が湧き上がってくる。

「俺はまだ終わってなかったんだ」

彼の人生が少しずつ再生していく。

結果、彼は3ヶ月で13人の女性をナンパでゲットした。

周りの人間関係も変わっていく。

1番驚いたのが、そこから友達から恋愛相談されるようになったこと。

また、これは童貞恒例だが、「ナンパでヤリまくっている」という話を友人にすると非常に驚かれる。

「え？まじで？すげーじゃん！！」

ではなく

「・・・え・・・？・・・は？(絶句＆真顔)」

みたいな感じになる。彼もそれを経験したようだ。

人が本当に驚くとこんな顔をするんだなと。

仕事も再就職し、完全に人生を再スタートさせている。

今の目標は、新しい仕事をマスターしながら、ナンパも継続し、本命と呼べる彼女を作ることだ。