恋愛工学「ぼくは愛を証明しようと思う」を読むとモテるようになるのか

「恋愛工学」で有名な「ぼくは愛を証明しようと思う」を読みました。
以下、ネタバレ注意。
 
 
 
 
 
何やら賛否両論らしいですが、僕は超面白かったです。
面白かったポイントは2つ。
 
面白ポイント①主人公が自分と重なる
「非モテ人生を送る→ナンパの世界を知る→女を抱けるようになる→女の見方が激変する」
という主人公わたなべ君の変化がメチャクチャ今の自分と重なりました笑
まあ彼は大学時代から彼女もいて、既に何人かの女とセックスしているようだったので、23年間童貞だった俺からすれば超リア充なのですが。

美奈のあとげない笑顔を見ていると、好きになってしまいそうだ。ダメだ、ダメだ、仕事をしよう。

⇑本文の一節。これ超わかるわ。
 
面白ポイント②永沢さんはリーマンナンパ師の鏡
「モテている自分を具体的にイメージすること」が大切とよく言われますが、これを読んで「リーマンナンパ師」の生活が凄くイメージできました。
永沢さんという凄腕ナンパ師が出てくるのですが、彼は仕事ではファンドで活躍し、六本木のマンションに住み、たまの休みにナンパする。という生活を送っているようです。なるほど、羨ましい。
ナンパブログって、ナンパ以外のこと書かないじゃないですか。（というかプライバシーの問題上書けない）だから凄腕ナンパ師の日常って、イマイチイメージできなかったんですが、これ読んで少しイメージが掴めた気がします。
 
つづいて残念なポイント。
 
①主人公のあり得ない成長スピード
彼、5か月後には「必勝パターン」を編み出し、美人のセフレが何人もいる状況を作っています。
それで思ったこと。
彼、成長スピード早すぎじゃね？笑
色々なナンパ師にお会いしましたが、「非モテからナンパを初めて、仕事と両立させながら、5か月でこのレベルに達したナンパ師」を僕は見たことがありません。そしてナンパ開始1年後には、売れっ子モデルをセフレにしているという。彼曰く「六本木のクラブでナンパする時代は終わった」そうです。何なんだコイツ。
考えられる可能性としては

• コミュ力の才能が抜群だった
• 永沢さんのナンパ指導力が半端じゃなかった
• 実は超絶イケメンだった
• 実はB専だった

のいずれかでしょう。間違いなく。まあフィクションだから良いんですけどね。
 
②ナンパ師として最悪のラスト
彼、最終的に女で身を滅ぼし、職を失います。それはそれで面白い展開なのですが、その後「そんな自分にも優しくしてくれた女と一途な恋をする」という、ナンパ師としてあるまじきラストを迎えます。
いやー、なぜそうなる・・。
そこは「懲りずに女とやりまくり、人生激変。ナンパ講師になり、日本の男を変える新しい人生のスタート」というラストにしてほしかったぜ。恋愛小説は一途に甘酸っぱく終えるのが1番売れるんですかねえ？
 
最後に、ネットの論点。

• ナンパ人口は増えるか？
• これ読んでモテる男になるか？

 
どちらもノーですね。間違いなく。笑
僕は、この本がベストセラーになっても、ナンパ人口は絶対に増えないと思います。たぶん大半が地蔵でしょう。笑　ナンパってしんどいですからね。1年以上続く人は、ガチで1000人に1人もいないのではないでしょうか。
また、これ読んでもモテる男にはならないでしょう。小手先のテクニックしか書かれていないので。これだけ読んで結果が出せる人は最初からモテる人ですよ。
 
ただ、やはり、読み物としては超面白かったです。ナンパの世界を知り「小説にしよう」と考えた著者は天才ですね笑
おすすめ。
 
こちらも合わせてどうぞ。
雑記～最近のナンパの反省と「恋愛工学」の軽い感想～
 
今日の一言：永沢さん、絶対ナンパ塾入ってたよな。