②ストリートナンパは楽じゃない〜長い長い地蔵期間〜

これは僕が23歳。ナンパを始めた当初の記録です。

 

23歳童貞が、ストリートナンパで彼女を作るまでの全記録

 

<前回のあらすじ>
22年間、恋愛経験ゼロの童貞だった僕は、とあるナンパブログに出会う。ストリートナンパの世界に魅了された僕は、ナンパで初彼女を作ることを決意した。

 

<前回の記事>
①「ストリートナンパ」との出会い〜22歳童貞、衝撃的世界を知る〜

 

ナンパして彼女を作る!!

 

そう意気込んだものの、立ちふさがる壁は多い。

 

まず、何と声を掛ければいいのかわからない。極度のシャイで、アドリブが苦手だった僕は、こういう時に何と言うべきか想像がつかないのだ。

 

他のナンパブログを読んだ。いろいろな会話がそこには書かれている。

 

どうやら声掛けには「直接法」と「間接法」があるらしい。

 

「直接法」とは「自分がナンパ目的であることを明かして声を掛ける」こと。

 

・めっちゃタイプだったんですけど

・ついナンパしちゃったんですけど

 

といった感じで声をかける。

 

「間接法」とは「相手にナンパしていることを悟られないように声を掛ける」こと。

 

中でも道聞きナンパが有名だ。「間接法」は奥が深く、ユーモアを加えたり、相手を驚かせるような声かけなど様々である。

 

・この辺でこれくらいのペンギン見なかった?俺と同じ服着てるだけどさ。一緒に探そうよ。カフェにいるみたいだよ。

・読者モデルの橘歩美さんですよね?(そんな読者モデルは実在しない)俺、ファンなんです。握手してください!

・道迷っちゃったんですけど、行き方わかります?(と言って、日本地図を見せる)

・この辺で交番あります?僕自首しようと思ってて、懸賞金100万円なんですよ。え、いらない?セレブですね?

 

などなど。

 

よくこんなの思いつくなあ。

 

僕がナンパを始めるキッカケとなった「ナンパ大学生」の声掛けは

 

世界一綺麗な人がいると思って声かけたんですけど〜

 

と、大げさに褒めることで笑いを取る、というものだった。これは直接法に該当する。

 

間接法はレベルが高かったので、僕は直接法で声をかけることに決めた。

 

次に、ナンパする場所。

 

繁華街でナンパする人が多いようなので、家から近い池袋駅を選択した。

 

ここでまた問題に直面。

 

池袋の、どこで声を掛ければいいのか?

 

ナンパブログでは、みんな繁華街で声をかけていたが、いったいどこで声をかけていたんだ?こんな周りの目が光る場所でナンパできるか。もっと人が少ない場所に行こう。

 

行き着いた場所は、池袋ルミネ前。その辺りは広い割に人が少なかった。ここならナンパできるかもしれない。

 

さて。ナンパを始める時は誰でも、必ず調べる情報がある。

 

どういう子が引っかかりやすいか?

 

ネットで調べてみる限り、特徴は下記であることが判明。

 

・ゆっくり歩いている

・髪色がプリン

・小柄で顔が優しそう

 

暇で、周りの目を気にしなくて、なんとなく優しそうな子

 

が引っかかりやすいということだ。

 

できるだけ、先の条件に合い、かつ自分の好みに合う女性を探す。

 

改めて道を歩く女性を見ると、思った以上に自分の好みの女性は多い。今まではすれ違っていただけ。決して出会うことがない、赤の他人。

 

僕はそこに、新しい関係をゼロから創ろうとしている。

 

改めて、自分はとんでもないチャレンジをしていることを実感した。興奮と冷や汗が止まらない。

 

10分くらい歩き回っていると、先の条件に当てはまる子を発見。ゆっくり歩いているし、背も低い。顔もなんとなく優しそうだ。後ろからついていく。

 

ここで1つ気付いた。

 

「知らない女の後をついていく」ってストーカーみたいだ。気持ち悪い。僕は何をしているんだろう?自分が自分じゃないような、不思議な気分だ・・・。

 

でも、もうやるしかない。やると決めたのだ。

 

自分に言い聞かせながら、目標の女を追走する。声をかけるタイミングを見計らう。

 

・女性が暇そうにしている時

・周りに人が少ない時

・自分の覚悟がついた時

 

今だ!

 

女性の隣に接近。僕は声を掛けようとした。

 

「」

 

「」

 

「」

 

「」

 

声が出ない。

 

女性の顔を見られない。こんなチャラいこと、僕にはできない。

 

目の前に女はいる。今しか声をかけるタイミングはない。そんなことはわかっている。

 

でも、声が出ない。得体のしれない何かに、自分の喉を押し付けられている感じだ。

 

これが「地蔵」か・・・。

 

ナンパでは、声をかけられない状態を「地蔵」と呼ぶ。僕は完全な地蔵になっていた。

 

無視されたら怖い。チャラいと思われたくない。周りから変な目で見られたくない。

 

様々なマイナス感情が湧き出ては、僕の喉を押さえつける。結局その子には声を掛けられなかった。僕の存在に気づかないまま、彼女は改札の奥へ消えていった。

 

それ以降、僕はルミネの前で女の子を探し、後をつけては地蔵する、という行動を延々と繰り返していた。

 

気づけば2時間が過ぎていた。僕は2時間も地蔵していたのか・・・。諦めて帰宅することにした。

 

電車の帰り道、声を掛けなかった自分を責めた。どうしてあそこで声を掛けられなかったのか。声をかけるだけじゃないか。死ぬわけでもない・・・。

 

でも責めても仕方ない。また頑張ろう。

 

1週間後、池袋駅で再度ナンパに挑戦。

 

しかし、結果はまたもや地蔵。

 

気づけば3時間が経過していた。

 

また不甲斐ない気持ちでの帰宅。その後も何度も挑戦したが、1度も声を掛けることはできなかった。

 

いったいどれだけの時間を池袋駅で過ごしただろう。待って、歩いては地蔵する。完全な時間のムダ。

 

僕は焦っていた。焦るけれども、声は掛けられない。ナンパブログを読めば、みんな簡単そうに声を掛けているじゃないか。なんで自分だけできないんだ・・・自己嫌悪に陥ることもあった。

 

気づけば、3ヶ月の月日が流れていた。

 

ナンパという人生を変える扉は目の前にある。でも僕は1度も、その扉をノックすることすら、できなかったのである。

 

つづく

 

次の記事:③頼れるものはエロパワー〜初声掛け、初ガンシカ〜




著者プロフィール
もてゾウ

1990年生まれ。早稲田大学卒。経営コンサル会社で3年働き、2017年4月に専業ナンパ講師として独立。

23歳まで恋愛経験ゼロの童貞。モテない自分を変えるため、ストリートナンパで彼女を作ることとを決意。大量の情報収集と70人のナンパを経て、念願の彼女ゲット&童貞卒業を果たす。

そこから狂ったようにナンパにハマり、何十人もの女性と関係を持つ。この4年間で声をかけた女性は2万人以上。デートした女性は300人以上。会社員時代の最高月間ゲット数は13人。常にキープが5人前後。恋愛にかけた自己投資額は200万円以上。

安定して結果が出せるようになった2016年からは、僕と同じように非モテに悩む方を1人でも減らすために、ナンパや恋愛の指導をさせて頂いている。

僕のナンパストーリーや、独立に至った経緯はコチラ


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