⑦今夜、彼女を作る！〜運命のアポ〜

これは僕が23歳。ナンパを始めた当初の記録です。

23歳童貞が、ストリートナンパで彼女を作るまでの全記録

＜前回までのあらすじ＞
23年間の非モテ人生を歩んだ僕は、
ストリートナンパで彼女を作ることを決意。
好みの子を連れ出し、
連絡先の交換に成功。
アポの日を迎えた。

＜前回までの記事＞
①「ストリートナンパ」との出会い〜22歳童貞、衝撃的世界を知る〜
②ストリートナンパは楽じゃない〜長い長い地蔵期間〜
③頼れるものはエロパワー〜初声掛け、初ガンシカ〜
④金を払ってでもモテたいか！？〜恋愛商材への葛藤〜
⑤50人目のビギナーズラック〜初LINE交換、初連れ出し〜
⑥小手先テクニックは使えない〜連れ出し1時間の戦い〜

ここで勝負を決めてやる。

僕の目標は、
夏までに彼女を作ることだ。

既に7月に入っていた。

この子を彼女にできなければ、
僕は孤独な夏を過ごすことになる。

ここで決める。

非モテの23年間の生活に決着をつける。

女子からLINE。

つきましたー！

了解〜

明治神宮前駅で待ち合わせ。
彼女は現れた。

前よりメイクがしっかりしている。
あれ、こんなに可愛かったっけ？
焦る僕。

あ、待った〜？

いや、別にー。

3時間前から来て、
デートコースのシミュレーションを
していたことは秘密である。

予約していたパンケーキ屋に到着。
別に僕はパンケーキは好きじゃないが、
女子から人気ということで
この店をチョイスした。

席に着く。

会話スタート。

彼女は看護学生。
出会いがなく、最近はよく合コンしていたらしい。

ほんとその男最低でね

うん

ムリヤリ飲ませて、酔わせて、家に上がりこもうとしてきたの

まじか〜

嫌いな人間の愚痴を共有することで、
距離を縮めるのはコミュニケーションの鉄板だ。

徐々に恋愛ベースの話に移り、
僕も好意を見せていくことに。

中学の時に同じクラスだったら、絶対告ってたわ〜ｗ

え、そう〜？（嬉しそうな顔）

で、振られてたわｗ

振られるんだｗ

嬉しそうな女子。

これは、いけそうな予感。

そろそろ行くか

え〜もうちょっと一緒にいたいｗ

見つめてくる。
か、かわいい・・。

恋愛経験ゼロの僕でも、
さすがにわかるぞ。

これは、食いつきがいい。

いけるんじゃないか・・？

もう少し会話をした後、
僕らは店を出た。手をつなぐ。

相変わらず湿ってるなｗ

もうｗ

彼女はもう”できあがっている”。そう感じた。

もともとバーを予約していたが、必要ない。
このままどこかに連れ込みたい。

表参道にはラブホテルがない。
密室を作れるのは、
カラオケ館だけだった。

僕らはカラオケに向かった。
密室であるにも関わらず、
彼女は全く警戒する素振りを見せない。

僕が歌ったのはスピッツのチェリー。
別に童貞だからじゃない。
この歌が好きだからだ。
彼女が歌ったのはaikoのカブトムシ。
女の子らしい姿を見せようと
懸命に歌っている。

・・・かわいい。
僕はもうすっかり惚れていた。

彼女が歌い終わる。
僕は彼女の肩に腕を回した。

彼女は無言になった。
顔が赤くなっていた。
彼女以上に、
僕の顔のほうが赤くなっていたと思う。

さて、ここで何と言えばいいかわからない。

思えば今までの人生では、
告白前に撃沈しすぎて、
ちゃんと女子に告白したことがない。

何て言えばいいんだ？
てか今告白しちゃっていいのか？

いいや、もう大丈夫だろう！

いけ！

言ってしまえ！

おれ、○○ちゃんのこと、好きｈｋｊｆｇｊｋ・・・

なんか語尾に変な言葉がついたが、
言ってしまった。

そこにはSキャラのカケラもない。
まさに童貞そのもの。

え〜〜〜〜ここで！？

やばい。
やっぱりカラオケで告白はまずかったか！

うん・・・だめ？

僕は顔が真っ赤だった。

まあ、いいけどさ・・・私もいいな、って思ったし

お。

お。

お。

今、「いい」と言いました？

今、貴女は「いい」と仰いましたか？

僕の告白に対し、
「いい」と仰いましたか？

それは、付き合っても「いい」という解釈で
間違いございませんか？

・・・・

・・・・

・・・・

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！

やったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ついに！！！僕にも！！！！！

彼女ができたぜええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

もう、何がなんだかよくわからなかった。

とにかく、嬉しかった。
今までの努力が実った瞬間だ。
ついに僕にも、彼女ができた。

がんばった、がんばったぞ、自分！！！

告白後、僕らはキスをした。

当然だがファーストキスだ。

これが、女性の唇か・・・

だんだんディープキスになってくる。

何だか気持ちよくなってきた。

なんといっても
23年間夢見てきた女性の唇である。

僕は夢中になっていた。

すると彼女から一言

長い・・・

（うっ！）

さっきと違う・・・

（うっっっ！！）

え、なんで・・？

（うぐおおおおっっ！！！）

しばしの沈黙。
不穏な空気が流れる。

ごめん

重い空気が流れた。
幸い、彼女はすぐに許してくれた。

ホッとした・・・。
カラオケを出て、
その日は駅前で解散した。

帰りの電車の中。
僕は歓喜の悦に浸っていた。

よかった。
努力して本当によかった。

ここまで声かけた人数、70人。
何度も折れた。何度も諦めた。
自分には絶対無理。そう思っていた。

でもついに、
ナンパで彼女を作ることに成功した。
こんな僕でも彼女を作れた。
しかも好みの子だ。

「夏までに彼女を作る」という目標は、
ギリギリで達成。ついに僕にも春が来た。
夏だけど。

ここまでの達成感は、人生で初めてだ。

後日、僕は彼女とデートした。
場所は、池袋のサンシャイン。
ご飯を食べた後、
誰もいない階段の踊り場でキス。

23年間女の体に触れたことない僕には、
もう至福の時間だ。

個室居酒屋に行った。
ここでもひたすらキス。
「童貞が長いと、性癖がすごい」
とよく聞くが、僕はどうなんだろう。
キスは長いのか？気持ち悪いのか？

しばらくイチャついていると、
彼女はとんでもないことを言ってきた。

なんか、エッチな気分になっちゃった・・・

思いがけない言葉。

ついにこの時がきた。

初体験。童貞卒業の時。

僕らは居酒屋を出て、
ホテル街に向かった。
もう既にちんこはビンビンである。

道中、いろいろな思いが錯綜する。

今まで、どれだけの人間に
馬鹿にされてきたか。

どれだけ孤独な思いをしてきたか。

どれだけ性欲が満たされない
日々が続いたか。

どれだけ愛情に飢えていたか。

今まで悩み、苦しい思いをしてきた。

そんな僕も、
ついに満たされる時が来たんだ。

ホテル街到着。しかし、ここで問題発生。
その日は金曜だったため、
どこのラブホテルも満室だったのである。

残念。今度にしよう。

僕はそう思った。しかし・・・

彼女は「スイッチ」が入っていた。

今夜SEXしたい。そんな目をしていた。

1回スイッチが入ると、
女性の方が止まらなくなるのは本当のようだ。

ラブホテルが空いていない。となれば・・・

2人が向かった場所。それは、

マンボー。

そこは漫画喫茶。
無論、SEXをするような場所ではない。

僕と彼女は顔を見合わせた。

・・・・ここでヤるのか？？？

23年間の童貞人生も、
ついにクライマックスを迎える。

つづく

次の記事：⑧ナンパは最高の自己啓発〜童貞卒業、新たなステージへ〜