③ナンパ仲間を求めて〜ナンパブログ＆合流開始〜

この話は、23年間非モテをこじらせた僕が、ストリートナンパを通し、人生逆転を目指した挑戦の記録です。
「23歳童貞がストリートナンパで彼女を作るまでの全記録」の続編となります。

〜非モテこじらせ男、凄腕ナンパ師目指す挑戦〜

<前回までのあらすじ>
「女に困らない生活」を夢見てナンパに熱中する僕。僕は出会った日にSEXする「即」を初めて達成する。

<前回までの記事>
①夢を見てしまった男〜非モテ脱出プラン始動〜
②旅行者を狙え〜初めての即〜

ナンパで初めて即った。

上がるモチベーション。

しかし、モチベーションに反して伸び悩む実力。かれこれ200人以上声を掛けているが、なかなか連れ出せない。

ボイスレコーダーで自分のナンパを聞き直してみる。たしかにあまり盛り上がっていないのだが、具体的な改善方法がわからない。

1人でナンパすることに限界を感じた僕は、他のナンパ師と合流することにした。

僕が最も合流したかったのは、僕がナンパするキッカケとなったブログ「ナンパ大学生」の作者、しゃおろん氏である。しかし、しゃおろん氏は当時ナンパ塾「しゃおろん塾」の運営に集中していた。ナンパブログも削除されていたため、連絡手段が無かった。

さて、どうするか・・・

次に連絡を取ろうと思った人は「ナンパボクサー」というハンドルネームで活動していた、20代前半のナンパ師。彼はしゃおろん塾生であり「しゃおろん　ナンパ」で検索すると1番上に出てくる有名ブロガーだった。記事を読む限り、精力的に活動していて、色々な人と合流していそう。年齢も近い。

そんな理由から、合流申請をすることにした。

2013年7月当時、ナンパ師と合流するなら、Twitterよりブログだった。ブログのコメント欄かメッセージ機能から合流申請メールを送るのが主流だった。

メールを送ろうとした時、ふと気づく。

僕もナンパブログを書いたほうが、相手も会いやすくなるんじゃないか？

逆に、全く情報が無い人に会ってくれるだろうか？メッセージを送る前に、僕はアメブロでナンパブログを立ち上げた。

ブログタイトルは「いつモテるか？無理でしょ！！〜ナンパ日記〜」

当時「今でしょ！」が流行っていたので、それに乗っかって名付けた。今思うとだいぶ滑っているが、当時は良いネーミングだと本気で思っていた。そういう所は本当に残念だ。

自己紹介がてらに書いた記事がコレ。記念すべき最初の記事である。

「はじめまして」　　　2013年07月18日(木)

ちきおです。今日から自分のナンパの様子をブログに記録していきます。

最初なので、軽く自己紹介させて頂きます。

・顔面偏差値は最低レベル

・一生女に縁の無い生活を送るのではと半ば諦め気味

・美人の前では緊張するわニヤけるわでかなりキモい男になる

・でも性欲は人並にある

・・・という、女運ゼロの残念な人生を歩んできましたｗ

そんな時、ある友人♂との飲みでの恐ろしき忠告を聞かされました。

「社会人になってからだと忙しくて出会い無いよ」

「今恋愛スキル磨かなかったら、一生彼女できないよ」

「じゃあいつモテるか？ 無理でしょ！」

・・・段々焦りを感じ、夜も眠れなくなった俺は、
全てをナンパに賭けることを決意。
ナンパブログを読み漁り、勇気を出して声を掛けられるようになったのが1か月前。

「段々と声を掛けられるようになったが、なかなか上手くならん！！汗」

ということで、切磋琢磨できる仲間を見つけるためブログを始めました。
これからナンパの様子を報告していきます。

ナンパではかなりのチキンっぷりを見せるので、名を「ちきお」と名付けました。

ブログでもナンパでも駄文の連続ですが、
温かく見守って頂ければ幸いです！

ナンパでビビってチキっていたことから、僕はちきおと名乗ることにした。適当につけたこの名前と、まさか3年以上付き合うことになるとは思いもしない。

ナンパブログを立ち上げた僕は、早速ナンパボクサーさんに連絡を取った。寛容な方で、すぐにお会いしてくれることになった。

集合場所は池袋。

初合流だ。緊張するな・・・。どんな人なんだろう。ボクサーを名乗る位だからな。強そうだ。てか殴られたらどうしよう。ゴクリ。

どうも。ちきおさんですか？

あ、はい！

ナンパボクサーさんは現れた。白シャツに青ジーンズの爽やかな方だ。ボクサーと言っていたが、割と普通の体型で安心した。

どうも、ナンボクです〜

あ、はじめまして！ちきおです。

僕は緊張していたが、ナンボクさんは合流慣れしていた。さすがナンパ師である。初対面で打ち解けるのが上手だ。早速ナンパの話に。

どんな感じでやってるんですか？

ちょっとやってみますね

・・・

・・・

・・・

失敗。連れ出しならず。残念ながらいつものナンパである。

ナンボクさんは僕にアドバイスをしてくれた。

女の子との距離が近いですね。もっと遠くから、斜め前くらいから声を掛けるといいですよ

・・・！！

・・・そうなのか！！

僕は今まで「会話内容」の良し悪ししか考えていなかった。ナンパブログは基本的に会話の書き起こししか書かれていないからだ。

人には「パーソナルスペース」ていうのがあって、そのスペースの中に入ってこられると不快に感じちゃうんですよ。だから、遠くから声を掛ける方がいいんです。それに女の視界に入るよう、斜め前から声を掛けると良いですよ。

なるほど・・・！！目から鱗だ。そうか会話内容だけじゃないのか。声をかけるポジションも重要なのか・・・。

ナンボクさんのアドバイスを受け、僕は斜め前から声を掛けることにした。

こんにちは

はい

（ちゃんと返事してくれた・・！）

世界一綺麗な人がいると思って

いやいやｗ

拒否はしているものの、今までとは明らかに女性の反応が違う。立ち位置を変えるだけで、ここまで変わるものなのか。何度か押し問答を繰り返す。

じゃあ、LINEだけなら

LINE交換に成功した。ビックリだ。立ち位置を変えただけで、あれだけ苦労していたLINEが簡単に交換できてしまった。

ナンボクさんに報告。

お〜良かったっすね。凄腕っすね、ちきおさん笑

めっちゃ心が広い。なんて良い人なんだろう。

僕らはしばらく一緒にナンパをした。ポジション、話し方、笑わせ方、マインドセット。とても参考になった。

ナンパ師との合流。これは価値がある。僕は今までナンパブログや商材で勉強していた。でもそれだけでは足りない。なぜならそれらは「活字」だからだ。ポジションや振る舞い、話し方など、活字ではわからない部分を学べない。

ありがとうございました！

1時間ほど合流し、僕らは解散した。

合流はすごい。1つ課題を突破した気がする。

その後、僕は色々なナンパ師と合流した。思ったよりも真面目な人が多くて驚いた。ナンパブログを書く人は、真面目な人が多いのかもしれない。自分と似た境遇の人が多いことに安心した。

声掛けも1人１人違ってユニーク。

飲もうよ〜
とストレートに誘う人。
俺だよ久しぶり〜
と友人のフリをする人。
俺と結婚してください！
といきなり土下座する人。

色々な人がいて楽しい。そして勉強になる。

年齢も、職業も、何もかも違う人が「ナンパ」という共通項で繋がっている。3人以上で合流することもあった。皆で楽しく会話している間に、いつの間にかナンパ師の1人いなくなっている。おそらく女性に声を掛けに行ったのだろう。気づくとまた戻ってきている。連れ出した人もいる。そういう人は戻ってこない。それが普通。

この適度に緩くて、薄くて、依存しすぎない関係性が、たまらなく心地良かった。今までの友人とは違う。ナンパ師の間では、”ナンパ仲間ではない普通の友人”を「リア友」と呼ぶ。逆に言えば、ナンパ仲間はリア友ではないのだ。インターネットで出会い、ハンドルネームで呼び合う、ある意味バーチャルな関係性。この関係が僕は好きだった。

ナンパ仲間ができ、ナンパの実力も伸びていく。僕はますますナンパにのめり込んでいった。

2013年8月。色々なナンパ師のアドバイスのお陰で、僕は20人に1人はLINEゲットができるようになっていた。本当にありがたいことだ。

しかし。

僕には大きな課題があった。

死番。

連絡先の交換後、音信不通になること。僕が苦労して手に入れLINEの9割以上は、死番になっていたのだ。

つづく

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